横浜そごうに「黒田辰秋の世界」展を見に行った。
生誕110年 目利きと巨匠の邂逅 1904(明治37)年に京都の塗師屋の家に生まれる。 幼いころから木工の世界に憧れていたが、 当時の漆芸界の分業制に疑問を抱いて、 生地から仕上げまでの一貫制作を志し、独学で制作を始める。 黒田作品を愛用したゆかりの人々との交流に焦点を当て、 彼らとの関わりや愛蔵品を紹介する。 河井寛次郎、柳宗悦、鍵善良房、白洲正子、小林秀雄、武者小路実篤、川端康成、黒澤明 チラシより 1983年 東京国立近代美術館工芸館で、「黒田辰秋展 木工芸の匠」を見ていた。 30年前、黒田が1982年に亡くなってすぐの時。 20代の私は、箱物、蓋物のユニークな形に圧倒され、 沃地(いじ)色漆のカラフルさに目をみはった。 *沃地 粒のそろった乾漆粉(乾燥した色漆をひき、砕いて粉状にしたもの)を器物の表面に蒔き、 その上に漆を塗って粉を固定させる。 今回出展されていたのは、ほとんどが前回見たものだった。 「王様の椅子」と呼ばれた黒澤明の使っていた拭漆楢彫花文椅子は、 まるでどっしりとした大木が、根を下ろしているようなたたずまい。 栃や欅の杢目の美しさ、特に欅葡萄杢は、こんな自然の造形美があるのかと驚いた。 やはり、黒田ならではの造形美、存在感を堪能した。 京都に行って、鍵善の葛切りを食べたい。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
by karumian
| 2014-03-07 17:44
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平野奈緒子染色展vol.27
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