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「紅板締め」展。

高崎の高島屋に紅絹の美 幻の染め「紅板締め」とその復元を見に行った。
「京紅板締め」芸艸堂を買ってから、紅板締めをどうやって染めるのかを知りたかった。

紅板締めで染めた布で作った間着。下は、版木型紙と版木(朴に漆が塗ってある)。
「紅板締め」展。_e0086881_2285059.jpg

左は、昔の締め枠。右は今実際に使っている、ボルトで締めるもの。
昔の物は、とても重くて扱うのが大変。
「紅板締め」展。_e0086881_2213251.jpg

枠に布を挟み込み、枠を横にして柄杓(ひしゃく)で染液をかける。
染液を温め直して4つの面から染液をかける。
「紅板締め」展。_e0086881_22181100.jpg

染液を柄杓でかけるのは、少しずつ浸み込ませ、染料の節約になる。

染めている布は、生絹の精練したとても薄い絹。
「紅板締め」展。_e0086881_222723.jpg

布の締め方や、染液の切り加減など試行錯誤で復元されたというお話を聞いた。

この記事を書くのに調べていたら、
蘇る幻の染色 出雲板締め 古代板締めから現代板締めまで
平成20年3月7日(金)~5月18日(日) 島根県立古代出雲歴史博物館
というのを見つけてしまった。
藍染めの板締めも見てみたい。
by karumian | 2007-05-09 22:40 | 染め | Trackback | Comments(6)
Commented by gongxifacai at 2007-05-10 12:40
先日羽生の工房で「京紅板締め」芸艸堂を読んできました。
そのとき出雲の藍板締めのことも話題になって、
両方の情報をS氏にお知らせしたところです。
藍と紅では板の模様の凹凸が逆になるんだそうですね。
藍は木綿・紅は絹という素材の違いもありますね。
紅は昔は紅花で染めていたのが、その後化学染料に代わったそうですが、こちらの復元も化学染料ですか?
藍の場合、醗酵建てで再現したようですから、
また別な苦労があるんでしょうね。
私も来年出雲へ行ってこようかと夢見ています。
Commented by iroito1223 at 2007-05-10 15:58
うわぁ、、行って来られたのですね。染織αでこの記事を読みました。実際に見たかったなぁ。。染めるときは染液にドボっと漬けるのかと思っていました。なるほど、この方法のほうが合理的ですよね。
Commented by karumian at 2007-05-10 17:34
>huiziさま、肝心の紅の染料のことを聞きませんでした。
一番上の写真の着物の紫色は、ロッグウッドで染めた言っていました。
S氏の染織関係本を見せていただきたいものです。
Commented by karumian at 2007-05-10 17:40
>iroitoさま、私も「浸染にしたらどうですか?」と聞きました。
「染まり過ぎるかも知れないし、昔は染料が高価だった。」とのお答えでした。
うちから高崎まで高崎線普通列車で、80分。ちょっとした旅行?
上越新幹線だと早いけど、特急料金が高いので。
Commented by gongxifacai at 2007-05-11 02:06
確認のため安藤先生の「日本の絞り技法」(NHK出版)を見ていたら、
京板締め絞りのところに「近年発見された出雲の板倉家の藍板締めの版木」の写真と記述がありました。
この本は1992年が初版で、私のものは98年の2版です。
京紅板締めの版木もあるので違いがはっきりします。
けっこう図書館にあるので探してみてください。
Commented by karumian at 2007-05-11 23:01
>huiziさま、図書館で見てみます。
教えていただいてどうもありがとうございます。
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